2008-01-22から1日間の記事一覧

 まど・みちおの詩(2)

さようなら 子どもの時の遠い記憶、これはいつのことだろう。 静かな夜、ぼくは、布団に一人寝ていた。 着物姿の母が、横で縫物をしている。 部屋には、ぼくと母しかいない。 父も兄も妹もいない。 なぜだろう。 父は仕事、兄は祖父母の家に行っていたのかも…