2023-07-09から1日間の記事一覧

住井すゑ「牛久沼のほとり」から  2

椎(しい)の花 散るべくなりて 降りしげく 雨といえども 牛たがやせり すゑに届いた知人からの手紙に書き添えられていた、60歳の農夫の会心の一首。 住井すゑは、この歌にはすぐれた季節感があり、時間に制約される農業のきびしさが映し出されていると思う…