枯れ野の向こう、わずかな麦の緑が混じっているが、そこを越した遠くの方を歩いている赤い点が目にとまる。一キロ以上離れているから、芥子粒ほどだが、それが見える。視界を占めているくすんだ色のなかにあって、赤が目を引く。赤色の特色なのだろう。だか…
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