年賀状を出しに行った

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 今朝の常念岳のモルゲンロートは神々しかった。

 夕映えのアーベントロートは、神の恩寵を示していると、ラッペは詠い、シューベルトは曲をつけた。

 その歌曲が「夕映えのなかに」。

 その名をぼくはこの冬に出版する小説のタイトルにした。

 

 今朝のモルゲンロート、その光景もまた、神の恩寵を示していた。

 

 郵便局へ年賀状を出しに行った。

 道に雪が少し積もっているうえに、登り坂だから、自転車を 押していった。朝日が昇る前に散歩に出た時は、雪の上の足跡は、一人だけだったが、九時を過ぎていたから足跡が増えていた。雪の常念岳が青空にくっきりと静まり返っている。

 年賀状を出し、帰り道は、村の中の道を通ろう。そっちは融雪剤が撒いてあるから雪が解けているだろう。

 思った通り、村中の道は、雪がすっかり融けていた。自転車に乗って帰ってきた。