政治家がウソをつく。官僚がそのウソを補完する。文書もこっそり改ざんする。
ウソに鈍感、ウソが当たり前。ウソ免疫をもつ。
権力のトップや、権力機構に生きるものは、「自分は間違っているのではないか」と自己を問い直す思考から遠ざかる。「私の言っていることは正しい。」
「私たちの世代は、哲学と文学をもたない世代で、
それだから、知的リーダーの最低条件である『自己懐疑の精神』に縁遠かった。
環境・社会の変化に適応できない生物は滅ぶ。」
と書いたのは、福岡伸一。
「被害が大きい主要国は、持てる力を結集してワクチンを開発し、まさに今、その効果を見極めようという段階にある。それぞれの国情に応じて、政府は打てる手段はすべて講じるというのが、諸外国の基本的な姿勢であろう。
‥‥日本政府は『Go To キャンペーン』に、二兆七千億円という巨額の予算を組んだ。その金は、医療やワクチンのために使うべきではなかったか。国際ワクチンが無いということは、税金で外国企業から買うことを意味する。当然その分の国富が海外に流出する。二億回分のワクチンの代金は、いったいいくらになるのだろうか。
この国は大丈夫なのか。」
この指摘は、神里達博。
菅首相は、先日アメリカに行って追加ワクチンを約束してきたと、手柄顔で言ったが、国産ワクチンの開発生産をおろそかにしてきた理由、失態には、何の言及もなし。