朝から居住区の堰掃除だった。農業用水路のゴミや草、落ち葉のたまっているのを、近隣の人が集まって取り除く。
作業の途中、雑談する。イワちゃん、胸骨を折って、入院している。足も腰も弱っている。一緒にコーラスもしてきたのに、もう言葉もほとんど話さない。息子さんが伝えてくれた。
一時間ほど作業して帰ってきた。膝が痛い。疲れた。
どっこいしょ、椅子に座って新聞を読んだ。
福島申二の「日曜に想う」というコラム記事にうなった。
「コンクリートやプラスチックなど、地球上にある人工物の総重量が、同じ地球上の植物や動物の総重量、すなわち生物量を上回ったと推算する論文をイスラエルの研究チームが発表した。20世紀初めには、人工物量は生物量のわずか3パーセントだったというのに。
‥‥先進諸国は、大量生産と大量消費に首までつかり、世界中の人が日本人なみの生活をしたら、地球が2.8個分必要になると言われている。アメリカ人なみなら、5個分だと。」
この文章、恐ろしい未来を予言している。
コンクリートの建造物、石油、プラスチック製品、鉄製品、ガラス製品、
身の回り、人工物だらけだ。都会も、地方都市も、
このままいけば、地球上の森林や、農地や、美しい海が、今の1.7個分は必要だという。
地球を使い捨てるかのように、モノを使い捨てる。
未来も考えず、
なんとかなるさ。
繁栄を求めて、もっと、もっと、もっと。
原子力発電、火力発電、もっと、もっと、もっと。
軍事力、経済力、もっと、もっと、もっと。
人類の終わり。