何故なんだ?

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 小学生の、P君、桃子、コンキチ、よね、タブゾウと話をした。

 

「昔、日本は戦争をしました。相手の国はどこですか?」

アメリカ、中国です。」

「それだけですか?」

ソ連ともしました。」

「そうです。アメリカ、ソ連、中国、そのほかイギリス、オランダ、オーストラリアの軍隊も日本の敵でした。その後、ソ連はロシアになりました。これらの国はどんな国ですか?」

「世界の大国です。」

「そんな国を相手に戦争した。なぜかな?」

「勝てると思った。日本は強いと思っていた。」

「相手の国を、自分の領土にしようと考えた。」

「日本が正しいから、負けないと思っていた。」

「日本には、神様がついていると思っていた。」

「誰がそういうことを思っていたのですか?」

「国のえらい人。」

「軍隊のえらい人。」

天皇。」

「国民もそう思っていた。」

「どうして、勝てると思っていたのでしょう?」

「日本は大きな軍艦をたくさん造って、もっていた。」

「日本の兵隊は ユウカンで強いと思っていた。」

ゼロ戦という、速く飛ぶ戦闘機を持っていた。」

「学校で先生がそう教えていた。」

「戦争した結果はどうなりましたか?」

「日本が負けました。」

「たくさんの、たくさんの人が死にました。」

「原爆を落とされ、たくさんの人が死にました。」

「日本中の町が、空襲で焼かれました。」

「日本軍もたくさんの外国人を殺しました。」

 

「今も、戦争は世界のどこかで続いています。強い兵器をもつ国が増えています。軍備を増やしています。

 核兵器の核弾頭の数は、

 ロシア  6370

 アメリカ 5800

 中国    320

 フランス  290

 イギリス  195

 パキスタン 160

 インド   150

 イスラエル  90

 北朝鮮    35

  これは、長崎大学核兵器廃絶研究センターの推計です。今朝の新聞発表です。」

 「センセイ、それらの国で、核兵器をつくろうとするのは、誰なんですか。どうして、そんなにたくさん造り続けるのですか。」

 「誰なんだろうね。どうしてだろうね。」

 「人間は、ばかなんだ。」

 「強い国になりたいんだ。」

 「オレの国は強いんだぞと、いばりたいんだ。」

 「そうだ、きっとそうだ、おどしたいんだ。」

 「ほかの国を、従わせたいんだ。」

 「コロナウイルスが世界中に広がり、病院で治療も受けられない人が多いのに、食べ物も住むところもない難民がたくさん苦しんでいるのに、兵器、軍備を増やしているんだ。‥‥‥」