今朝も山を見ながら、お稲荷さんの丸太に腰かけて歌ってきた。いい天気だ。田植えの済んだ田んぼがあちこちに現れた。長野の気温が異常に高くなる。とりわけ昨日は安曇野がいちばん高かった。32度。ヒメシャラも白樺も新芽をふき、ハナミズキが咲きだし、いよいよ風薫る新緑の五月。
今朝の新聞に、「その国の7年半」という長い寄稿文が掲載されていた。筆者は、日大教授の憲法学者、蟻川恒正氏。
見出しからして、単刀直入。
「脱法厭わぬ権力中枢 従う『配下』も共犯 法秩序ほとんど破壊」
記事の上段の「その国の7年半」は、記事の冒頭では「さる国の7年半」とあるから、「さる」にすべきだった。
「さる国のお伽噺である。詐欺師Aが、政治を仕切る最高責任者を名乗るXに不埒な知恵を吹き込んだ。『この国の法ではできないことになっていることも、法を変更することなく、できるようにしてみせます』」
そうしてこの7年半に行われてきた安倍政治の権力行使のからくりを分かりやすく解き明かし、今の日本の安倍政治を斬っている。読み応えのある、納得させられる文章だった。
ただならぬ事態が起きている。けれど世は、コロナ対策の動きにめくらましの状態だ。
蟻川氏の近著「憲法解釈権力」による安倍政権への追究も、憲法学の石川健治に取り上げられ、今朝の新聞(朝日)の読書欄で紹介されていた。