14歳の中学生、女の子。声の欄に投書していた。(朝日新聞)
声欄の右隅、ふだんは飛ばし、社説と次のページの意見欄に目が行くのが、今朝は不思議にこの中学生の声が、こちらの目に飛び込んできた。「この文章はおもしろいよ」、そういうのは、向こうからピッピと電波みたいに知らせてくる。
大阪の中学生、岩下ルナさん。
「お父さんは大工です。
小さい頃は、汽車やおもちゃを、木で作ってくれました。
大工という仕事は、のこぎりやカッターなどの危ない道具を使うので、様々な危険を伴います。
背中や足には、たくさんの傷痕があり、中でもいちばん大きなのは、腰のあたりの、鉄の棒が刺さった痕です。今は治っていますが、刺さった時は痛かっただろうなと思いました。
お父さんは、カッターで指の皮がめくれる感じに切った時、驚きの行動に出ました。皮を戻し、絆創膏(ばんそうこう)ではなく、なんと、近くにあった粘着テープを巻きました。今その部分は治っていますが、変な感じでくっついています。
お父さんは、本当に致命的なけがをしないかぎり、病院へ行かないみたいです。
私としては、たくましくて、かっこいいお父さんには、長生きしてほしいので、とにかく鉄の棒が刺さるような大けがをした場合は、病院に行ってもらいたいです。」
いいねえ。何がいいかなんて、言わないよ。いいねえ。