お盆の前、日中の気温があまりに高くて、36度を超えていたから、以前奈良に住んでいたときに少しばかり使っていたエアコン(それは外して持ってきて物置に仕舞っていた)を取り出し、これを再び使用できないかと、町の職人さんにみてもらった。
職人さんいわく。
「これを再び使えるかどうか、壁に穴を開けて工事をして設置したとして、うまく動くかどうか、やってみないとわからないですよ。設置して動かしてみたら、全然だめだったとなっても工事代はもらいますよ。設置前に動くかどうか試運転するということはできないです。ちょっと自信がないですよ。新しいのを買ったほうがいいですよ。」
というわけで、エアコン設置は頓挫したままになっている。
残暑は相変わらず厳しい。
大阪の晃太郎君が電話してきた。
「エアコンなし? それは危ないですよ。エアコン入れたほうがいいですよ。ぼくの弟は今救急車に乗っているんですが、もう毎日熱中症の人を運んでいますよ。」
晃太郎君の声は、僕ら夫婦がエアコン無しに暮らしていると聞いて、トーンが高くなって、とんでもない、トンデモナイと叫んだ。
そうは言うがのう、新しいのをのう、どうするかのう、
結局、なんとか夏も過ぎそうだ。いやいや9月の残暑は生易しいものではないぞ。それもそうだのう。
ラン、元気になってきた。なんとか生き延びたぞ。
食欲は旺盛になった。ドックフードを今までの三分の二にして、そこに缶詰の高齢犬用のを混ぜてやると、以前のガツガツ感はなく、静かにうまそうに食べている。
散歩の歩き方もかなりもとに戻った。この暑さ、もうしばらくだぞ、ラン。